書いた人: 橋立 友宏 (@joker1007) from Yokohama.rb
2012 年夏、第 1 回 RubyKaja の選考を開始いたします!といっても、RubyKaja って何?って感じだと思います。
RubyKaja とは、3/10 に開催された Yokohama.rb#18 において、nagachika 氏によって提案された新しい Rubyist Awards です。そのヒントになっているのは、皆様もご存知の Ruby Hero Awards。 Ruby Hero Awards は Rubyist コミュニティにおいて素晴らしい貢献を残した Hero を称え表彰しています。
しかし、Ruby Hero Awards では 2012 年度に Yoko Harada 氏が受賞するまで日本人の受賞がありませんでした。 日本発の言語で、日本人の開発者も多いと言われているのに、このような状況になっているのは、言語の壁の存在も少なからずあると思います。 一方で、nagachika 氏はそれだけではなく、そもそも日本人の Rubyist はシャイ過ぎるんじゃないだろうかと考え、別の視点からアプローチするための手段として RubyKaja を提案してくれました。
RubyKaja には、シャイな日本人 Rubyist の中に、互いに褒め合い賞賛し合う文化を生み出し、自身や周囲の活躍を積極的にアピールしていく世界を作っていきたいという思いが込められています。
Yokohama.rbで発表された時の資料はこちら。 https://speakerdeck.com/u/nagachika/p/ruby-kaja
Kaja を漢字で書くと「冠者」となります。 能や狂言等で良く使われる言葉に「太郎冠者」という言葉があります。「太郎」はご存知の通り、一番目、長男という意味があります。「冠者」には元服したての若者、という意味があります。合わせて「太郎冠者」とは若手の筆頭、という意味になります。
RubyKaja のコンセプトは、「シャイな日本の Rubyist が、日本の Rubyist を褒め称える」というものです。 そこで、既に名前の通った有名人ではなく、スポットが当たっていなかったけれど優れた活動をしている Rubyist にこそ光を当てることで、そのコンセプトを形にしたいと考えています。 これからのRubyを更に盛り上げてくれる新進気鋭の Rubyist を称えたい、その思いが Kaja という名前に繋がっています。
日本人による日本人のための Rubyist Awards という和のテイストを表現するため、古くから存在する日本語を採用した結果、「太郎冠者」という本来は男性を意味する言葉を用いていますが、RubyKaja の精神は、当然ながら年若い男性に限るものではありません。 年齢、性別、経験を問わず、RubyKajaにご参加いただきたいと思っています。 コンセプトを言い換えると、「自分の近くの優れた Rubyist を皆で褒め称えたい」ということです。その点をご理解ください。
第 1 回の RubyKaja は、nagachika 氏が所属している Yokohama.rbが主体となって運営していきます。
また、日本 Ruby の会にも RubyKaja の主旨を伝えたところ、全面的に協力してくれると、心強い言葉をいただいています。具体的な支援の内容は今後詰めていく予定ですが、第 1 回は後援:日本 Ruby の会、という形で実施します。
選考方法・選考基準については、Yokohama.rb のメンバーで協議した結果、各地域の Ruby コミュニティから活躍した人物を Kaja としてノミネートするという方式を採用しました。 公募による投票では、どうしても知名度が重要視されてしまい、有名ではないけど優秀な「若手1」を称えるという目的を達成しづらくなってしまいます。 コミュニティで積極的に活動している Rubyist の存在は、コミュニティ自身が一番良く知っているはずです。 そこで、地域コミュニティが活発な Ruby の特色を活かし、各地域のコミュニティに選出してもらう方式が良いだろうと、この方式を取ることに決定しました。
具体的な流れとしては、次のような形になります。
第 1 回では、各コミュニティで選出したメンバーが推薦されれば、その時点で Kaja として表彰される立場となります。 第 1 回の Kaja の発表は札幌 Ruby 会議で実施させていただく予定です。 各コミュニティの特色と選出結果を尊重するため、運営側で特に審査等を行うことはありません。 ただし、活動実態の無いコミュニティの参加を防ぐため、参加条件としてコミュニティ側に最低限の活動実績を求めています。この点だけ、ご理解いただけると幸いです。 具体的には、3 人以上のメンバーで、3 ヶ月以上継続的に活動していることです。
我々運営に関わるメンバーとしては、関東に限らず、日本全国の様々な地域から Kaja が選出され表彰されることを望んでいます。 この記事を読んでいただいている皆様も、御自身が参加しているコミュニティから是非 RubyKaja にご参加ください!
RubyKaja への参加申請はこちらから。 Ruby Kaja 公式サイト
Q. Ruby Heroとの関係は?
A. Ruby Hero は RubyKaja のヒントとなっていますが、直接の関係はありません。RubyKaja から日本人の Hero 候補を出そうという意図もありません。
Q. 各コミュニティから選出された RubyKaja から No.1 を決定したりしますか?
A. 今のところ、Kaja の中で更に誰かを選ぶことは想定していません。
Q. 「若手」って何歳ぐらいまでですか?
A. RubyKaja における若手とは比喩としての表現なので、年齢は不問です。「ベテランではない」「有名な Rubyist ではない」ぐらいの意味合いで受け止めてもらえれば、と考えています。
Q. 登録時のメールアドレスは何に利用されますか?
A. 運営委員からの連絡をお伝えする用途に利用します。それ以外の用途に利用することはありません。
Q. Kaja はコミュニティに所属しているメンバーから選ばれるものですか?
A. 必ずしもコミュニティのメンバーでなくても構いません。我々はこの人を推薦したい!という思いで、直接コミュニティに関わってない方を Kaja として選出しても問題ありません。
Q. 選考基準はありますか?
A. 自由です。各コミュニティで自由に決めてください。運営委員としては、コミュニティの特色にあった方が選ばれることを望んでいます。
Q. コミュニティからの選出理由を求められますか?
A. 選出理由と、選出された方の紹介文を提出していただきます。Kaja を発表する際に活用させていただく可能性があります。
Q. 既に有名な方を Kaja に推薦しては駄目ですか?
A. 「有名」の定義は人それぞれですので、コンセプトを踏まえた上でコミュニティが推薦したい人であれば、誰を推薦していただいても構いません。コミュニティの選考結果を尊重します。
Q. コミュニティから選出された後、審査はありますか?
A. コミュニティからの選出後の審査はありません。コミュニティから選出された時点で Kaja となります。ただし、コミュニティ側には参加条件として活動実績を求めています。
Q. 活動実績ってどのくらいですか?
A. 3 人以上の継続的に参加しているメンバーが居ること、直近 3 ヶ月以上の活動実績があることの 2 点です。
Q. Kaja の発表はいつですか?
A. 第 1 回は札幌 Ruby 会議 2012 にて発表を行う予定です。第 2 回以降については未定です。
Q. Kaja になった場合、札幌 Ruby 会議に出席することになりますか?
A. 特別に出席を要請されたり、招待したりということはありません。
Q. Kaja として選ばれたら、何か特典はありますか?
A. Rubyist からの賞賛という名誉に加えて、RubyKaja 関連グッズ (RubyKaja ロゴのステッカー等) の贈呈を予定しています。
繰り返しになりますが、これはあくまで比喩です。RubyKaja へのノミネートには年齢、性別、経験を問いません。 ↩