0054 号 巻頭言

2015 年度日本 Ruby の会活動報告

Rubyist Magazine 第 54 号をお届けします。

今号は、 東京 Ruby 会議 11での発表を元に TypeStruct を紹介する 、 少し前から流行りつつある Elixir の新刊書籍を紹介する 、 また、各種イベントレポート(運営レポート含む)として を一挙にまとめてお届けします。


2016 年 7 月をもって、一般社団法人日本 Ruby の会の第 5 期が終了しました。今回の巻頭言は昨年に引き続き、第 5 期の活動報告で代えさせていただきたいと思います。

2015 年度事業報告

基本方針と概要

2015 年度は昨年と大きく変わらず、RubyKaigi 2015 の開催と、RubyKaigi 2016 の開催準備に加え、地域 RubyKaigi や RailsGirls といったイベントや、Rubyist Magazine・るりま・Ruby 開発者会議などへの支援を行いました。

RubyKaigi 2015 と同 2016 について

RubyKaigi 2015 は、12 月 11 日〜 13 日の 3 日間、無事開催されました。規模としても昨年を上回る規模で、3 日間で約 2,400 人ほどの参加者がありました。

そして RubyKaigi 2016 については、今回は場所を京都に変え、来月 9 月に開催する予定です。会場を変えることでどのくらいの方が参加されるか不安要素もあったのですが、すでに申込者数の時点で昨年を上回っており、これまで以上の規模になる予定です。

地域 Ruby 会議支援について

2015 年度は、2015 年 8 月にTokyu Ruby 会議 09、9 月に松江 Ruby 会議 07、11 月に大江戸 Ruby 会議 05、2016 年 5 月に東京 Ruby 会議 11 と Tokyu Ruby 会議 10 の、合計 4 ヶ所で地域 Ruby 会議が開催されました。

RailsGirls 開催支援について

RailsGirls については、昨年の報告にもあった通り、日本での RailsGirls の開催を支援する任意団体ができたため、そちらに会計を移管させつつあります。

Rubyist Magazine について

Rubyist Magazine は、2015 年 9 月の第 51 号、2015 年 12 月の第 52 号、2016 年 4 月の第 53 号と 5 月の東京 Ruby 会議 11 直前特集号、合計 4 号発行しました。今年は取材費用の負担に加えて、初の試みとして Rubyist Hotlinks のテープ起こしを有償でアウトソーシングするための費用負担を行いました。

『るりまプロジェクト』について

るりまプロジェクトでは、随時公開コンテンツの更新作業を行っています。今年度は、2.3 対応リファレンスが新たに追加されました。

日本語コンテンツについて

今後に向けての取り組みとしては、Rubyの日本語コンテンツの充実を考えています。2015年度は、www.ruby-lang.orgの英語版と日本語版の同期をとるべく英語コンテンツの翻訳を行ったり、また tryruby の日本語化を進めるなどを行いました。


このところあまり新しい取り組みができていないのですが、最後に挙げた日本語コンテンツなど、2016 年度はこれまでとは違った取り組みも進めていきたいと考えております。これまでも多くの方々から有形・無形のご協力を賜っておりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

(るびま編集長 高橋征義)