書籍紹介『Effective Ruby』
初稿:2015-05-10
書いた人:takkanm
書籍情報
:
- 書籍名
- Effective Ruby
- 著者、訳者
- PeterJ.Jones 著、長尾高弘 訳、arton 監修
- 発売日
- 2015年01月08日
- ISBN
- ISBN978-4-274-05065-7
- 原書
- Effective Ruby
書籍の紹介
公式ページより。
C++やJavaで開発している一線級のプログラマたちが座右の一冊としている「Effective」シリーズ。そのシリーズの最新刊となる本書は言語にRubyをとりあげ、小手先の対処法ではない骨太のRubyプログラミング技法を解説します。
ごくカンタンに実装できるがゆえに、無駄なオブジェクトを配置して見通しの悪いプログラムになっていたり、アクセスしにくいコレクションを作っていたり、機能的ではない例外処理を施していたり、知らず知らずのうちに実行速度を犠牲にしていたりなどなど、自己流では解決しない問題に正しい道筋を示してくれます。
とくに、誰か他のプログラマーに利用されるコードを、どう書くことで堅牢さや使い易さを確保するかという観点が多いことが、本書の特徴といえるでしょう。
Rubyの良さを殺しているプログラミングを撲滅し、より美しくRubyを輝かせるためのノウハウを、各種サンプルを交えてわかりやすく提示する、中級~上級者向けの一冊です。
詳細目次
監訳者による紹介記事
Effective Ruby(L’eclat des jours)
以下、記事より引用
というわけで、結構Rubyを使ってわかっているつもりでも知らない(Structを使わなくても困らないから使っていなかったけど、なるほど確かに使ったほうが良い点が多いといったことを学べるとか。同様なことはコレクションの章にも強く言える)ことが見つかったり、reduceとか(今風な名前)実に参考になりました。しかも読んでいておもしろかった。1項あたりの短さから来る読ませるテンポが良いみたいです(長尾さんの訳に対する好き嫌いってのもあるだろうからそこは個人差はあるだろうけど)。
お勧めします。
おわりに
わたし (@takkanm) も本書をいただいて読みました。 Ruby の初心者の方向けではなく、ある程度 Ruby を書いたことのある人向けの本という印象を持ちました。 今まで Ruby を書いてきて気をつけていたり、ハマったことがあるようなポイントがちりばめられている印象を持ちました。 とはいえ、この著者の方による主張が強すぎるところもあります。たとえば、メソッド呼び出しに括弧は必須としていたり、項目 34 「Proc の引数の個数の違いに対応できるようにしよう」などは、わたしにはやりすぎな感じが否めませんでした。そのため、 読者が著者の意見を鵜呑みにせず考えながら読みすすめるとよいのではと思います。 この本のように Ruby を書くときにどうするとよいのかという考えとその説明が書かれている本は、あまり存在しません。 そのため、Ruby のコードをある程度書いたことがあるという人は、 この本を読んで自分の Ruby のコードの書き方について、ふりかえるってみるのも面白いでしょう。